人事コンサルとしてあらゆる課題を解決
これまでの経歴を教えてください。
新卒で人材総合代理店へ入社しました。人事コンサルタントとして、人材広告の企画から運用、企業説明会の実施、人事制度の設計など、クライアントの人事に関するあらゆる課題解決を行いました。経営者とやり取りをすることも多かったので経営的な考え方も学びました。
その後、GA technologiesの執行役員で、大学時代、サッカー部の先輩だった樋口大の誘いを受けてGA technologiesに入社しました。最初に誘われた時はメンバーがまだ30名くらいで、正直不安もあったので入社は断りましたが、半年が過ぎてまた誘いを受けた時には80名に増えていたのです。人事コンサルの経験から、短期間でそんなに成長する企業は珍しく、採用の大変さも知っていたので興味を持ちました。次の転職では営業力を鍛えることと、マネジメント、組織経営の経験を積むことを希望していたため、どちらも得られると感じて、入社を決断しました。
当時、不動産業界は手続きが煩雑で業務量が多くブラックである、強引な営業などをする人もいる、などのネガティブなイメージがありましたが、むしろ私は「業界を変えられたら面白いだろう」と思いました。また、メンバー全員が同じ方向を向いて真摯に仕事に取り組んでいると感じ、この会社であれば本当に業界を変えられると確信しました。
執行役員に就任、そしてイタンジのセールス統括へ
GA technologies入社後はどんなことをされてきましたか?
最初はプレイヤーとしてAI不動産投資サービス「RENOSY」の営業と、3名のマネジメントを担当しました。その後、5名、10名とチームが増えていったのですが、規模に応じてマネジメント方法や考え方も変わるので、その頃はマネジメントについて常に勉強していました。部長になってからは営業組織全体の30名を見ることになり、予算を達成するための手法として、今のメンバーでやり方を工夫するのか、新たなメンバーを採用をするのか、その費用対効果はどうかなどを考えていて、ひとつの小さな会社を経営しているような感覚でした。そこで、組織運営や予算設定などの判断力を養いました。2023年に役員になり、2024年からはイタンジの営業組織を統括しています。
役員になってからは、視座に大きな変化がありました。営業組織だけでなく、他の部署で起こっていることも把握しなければなりません。管掌できる範囲は決まっていても、もちろんお客様からはイタンジのことは全て知っていて当たり前と見られますし、メンバーからもそう思われます。役員としての責任感や緊張感が増しました。
不動産インフラになる、誇りと自覚を持つためのルール設計
イタンジの営業組織をどのような組織にしたいですか?
イタンジは「すべての人の不動産のインフラになる」というビジョンを掲げています。そのため、インフラを提案する営業組織として恥じない組織を目指し、あるべき姿になるためのルール設定をしています。「RENOSY」チームや他社とも比較して、有益な考え方を取り入れている段階です。設定したルールに則ること・平等な評価をすることで、イタンジの特長である「自由に働ける環境」が維持されつつ、スキルも身につき、成長の実感が湧くような体制を構築しています。
そのために、まずはマネージャー、チーフなどのリーダー育成に注力し、リーダーが様々なメンバーを育成できる体制作りをしています。定期的に1on1で考え方のすり合わせなどを行い、既存メンバーだけでなく新しく入社するメンバーにも浸透させられれば組織が変わってくると思います。世の中が多様化する中で、様々なバックグラウンドや働き方、考え方の人が活躍できて、営業が楽しいと思ってもらえる組織を目指しています。
一人ひとりの視座を上げた考え方を持つ
イタンジの営業メンバーにはどう成長してほしいですか?
イタンジの規模の企業に入るメンバーは、若いうちから裁量権を持って様々な経験を積みたいと考える人が多いと思います。リーダーでなくてもリーダーの意識を持ち、活躍することはできます。役職がないからやらないのではなく、コスト意識ひとつとっても、一人ひとりが視座を上げた考え方を持ってほしいです。そして、自分がやったことを後進に教えられるようになってもらいたいです。もちろん、それらの努力に報いる仕組みも重要です。
また、全員がリーダーを目指すべきというわけではなく、プレイヤーとしてのプロフェッショナリズムを磨くという道もあります。ポジションは多様で、キャリアアップを目指す人にはスピーディーに成長できる環境もあります。そしてそれが結果的に個人の市場価値が高まる組織にしたいと思っています。