組織、技術、プロダクト全ての方向性を意思決定する

これまでの経歴や仕事内容を教えてください

一社目は証券会社にいたのですが、個人的にWebアプリケーションをつくっていた経験から前職でエンジニアへ転身しております。そして、人々の生活に密着する「住居」というテーマに、社会的意義や魅力を感じ、イタンジへエンジニアとして入社し現在に至ります。
現在は開発組織と技術面両方について、計画設計や最終意思決定をすることが主な役割です。開発組織には、「ITANDI BB」「ITANDI BB +」などのプロダクトを開発するSaaS開発部、イタンジがお預かりする物件データの基盤開発をしている基盤開発部、サービスやお客様への信頼性を高めるために運用面を構築する運用開発部が存在しています。部内のマネージャーやチーフを兼務していることもあり、私自身が手を動かして開発したり、プロダクト開発に限らずセキュリティ面なども含めて部の方向性が合うよう意思決定をしていきます。技術面のトレンドを自分で追いつつも、メンバーから意見が出てくることもあるので、そこに対して議論を通して意思決定をしていきます。
そのほか、エンジニア採用や技術広報などにも積極的に取り組んでいます。採用選考に私は必ず携わり、エンジニアが発信するブログやラジオなどの広報活動を行っています。



アイデアを出すだけでなく、全体で推進する姿勢

これまでのイタンジについて教えてください

物件確認電話の自動応答システム「ぶっかくん」から始まり、多くのプロダクトを開発してきました。市場からはさまざまな評価や時にはご不満をいただくこともありました。そして、プロダクトが浸透していき、イタンジが不動産業界から受け入れられるようになり、今では内見予約や電子契約など4つのサービスが仲介会社利用率No.1を獲得しています。既存の不動産DX企業が数多くある中、イタンジがこの立ち位置に来られたことは、他社では思いつかないようなことを、スピーディーに実施してきたからだと思います。
私たちはバーティカル(業界特化型)SaaSをつくっているエンジニア組織なので、プロダクトにコミットしたいと思ってるメンバーが多い印象です。私もそうなのですが、技術だけできればいいやという感じではなく、お客様に使っていただいて喜んでもらいたいと考えています。誰にとってどんな価値があるのかを考えることは、多くの行動原理に繋がっています。
また、イタンジでは新しい発想を生み出すという考え方を一人ひとりが持つこと、アイデアを出して終わりではなくそのアイデアに対して組織全体で前に進めていくという姿勢も大切にしております。ここまで急速に成長してこられたのはこういった価値観に基づくものだとも考えています。



信念が価値あるプロダクトへと繋がる

今後のイタンジをどのような組織にしていきたいですか?

エンジニア組織の技術力や人数規模などをさらに強化していきたいです。これまで開発したプロダクト含め、お客様に継続して使っていただきたいので、プロダクトも改善と成長を続けなければなりません。
技術力に関しては、少ない人数だとプロダクト開発の仕方などを共有しやすいですが、人数が増えるとそのまま横展開することが難しくなります。バーティカルSaaSは、主軸となるプロダクトを成長させつつ、隣接領域へと事業を拡張させていくのが一般的です。その仕組み上、自然とプロダクト数を増やしていくことになり、その分チームも増えていきます。私が入社した当初、エンジニア組織は20名弱の組織でしたが、現在人数は倍以上になり、また新たな課題が出てくると考えています。50人の壁、100人の壁といった言葉がありますが、それを超えても維持し続けられる体制やコミュニケーションを考えることがこれからのフェーズには必要です。
仕事は大変なこともあるかもしれませんが、私たちエンジニアには楽しめる要素がたくさんあると思います。アイデアの実現がエンジニアの手にかかっているという使命は、個人的にとてもやりがいであり喜びに感じます。「誇りを持ち情熱を注げるプロダクトを、夢中になって創り続け、私たちの信念が最終的に価値あるプロダクトへと繋がる」そんな達成感を実感できる組織作りを推進していきたいと思っています。