イタンジ創業当初から、多くの新規事業を見てきた

濵田さんは新卒でイタンジに入社したと伺いました。これまでの経歴を教えてください。

大学の先輩だった前CEOから誘いを受けて学生インターンを開始しました。インターンでは、当時イタンジが行っていた賃貸仲介事業で営業を経験し、大学卒業後にはエンジニアとして入社しました。プログラミングは未経験だったので、当時のCTOにカリキュラムを組んでもらって勉強し、機能改修やバグ修正などを繰り返す毎日を送っていました。エンジニアとしての基礎を身につけたのち、人脈を頼り、大学教授やAI開発をしている方などAIに造詣の深い方々に協力していただき、AIを1から学び物件の価格査定エンジンを開発しました。
その後、現CEOの永嶋さんが生み出した、物件の空き状況を電話で確認ができる「ぶっかくん」の開発責任者になりました。システムの仕様がどうなっているのか、どう開発していくのか、休まずキャッチアップした記憶があります。「ぶっかくん」を通して、プロダクトを作るとはどういうことなのか、プロダクトが成長するとはどういうことなのか、肌感を得ました。
その知見を持って、賃貸不動産取引の次のステップである、内見予約を行うシステム「内見予約くん」をゼロから開発しました。それが私の本格的な開発責任者としてのスタートです。インターン時代の賃貸仲介の現場経験があったおかげで内見の業務フローを深く理解していたため、業務に即したプロダクトを作ることができました。リリースの初日からとあるクライアントが導入に協力いただき、早速Webから予約が入った時は「やったね!」と一緒に喜んでくださったことをよく覚えています。
そして、イタンジにも徐々に仲間が増えて開発力も増し、イタンジのサービスを拡大していくにあたって、「ひとつのサイトの中で物件確認から内見予約、入居申込までができる世界を作れるといいよね」という話になりました。業界で一番をとれる不動産業者間サイトを作るという目標のもと、リアルタイム不動産業者間サイト「ITANDI BB」のプロジェクトマネージャーを担いました。

濵田 雄斗

スピード感ある成長を目指し、新規事業開発に専念

現在はどういった業務を行なっていますか?

「ITANDI BB」のプロジェクトマネージャーをメンバーに引き継いだあと、現在はBizDevとして新規事業の開発を行っています。 具体的には、ゼロからの新規事業立ち上げと既存プロダクトのサービス拡充、両方の側面の業務を行っています。新規事業の立ち上げは、どの市場でイタンジの強みを活かして事業展開できるか調査をし、実行まで行います。既存プロダクトのサービス拡充は、新規アライアンスの提携のほか、導入企業や提携先の会社様に、どういう機能があると嬉しいのかヒアリングや市場調査を行い、イタンジの各プロダクトのPMMやPdMと新たな機能追加をするなど、サービス改善に努めています。
イタンジには、創業当初から「よりよいサービスにしていく」「新規事業を考え実現していく」ことを考える風土が醸成されています。しかし、会社の規模が拡大し、各々の業務を行っていると、新たな事業を考えることに向き合う時間が減ってきてしまいがちです。そこで、イタンジの継続的かつスピード感のある成長を目指し、BizDevというチームを置きました。

濵田 雄斗

アイデアが飛び交い、事業を作る人が輝ける組織へ

イタンジの事業フェーズの変化を、どのように感じますか?

会社全体としては、メンバー数が増え、サービスも増え、クライアント数も増えました。エンジニア、セールス、カスタマーサクセス・・・様々な職種の中で、一人ひとりが持っている多様なスキルが集合して、解決に向けて進んでいる会社になっていると思います。
経営体制も変わり、それぞれで判断できる範囲や意思決定フローも変わりつつあります。また、昔よりも組織体制が盤石になり、「不動産のインフラ」の立ち位置に近づいてきたと感じています。イタンジのサービスを導入することによって不動産会社様の業務フローを根本から変えてしまうこともあり、ひとつのプロダクトでより大きな影響力を発揮できるようになってきました。プロダクトを急速に伸ばすフェーズから、サービス導入による影響範囲を考えるフェーズになり、そのインパクトの強さによる面白みを感じています。

イタンジをどのような組織にしていきたいですか?

事業を作る人が輝ける会社であってほしいです。社内では、「不動産のインフラ」を目指す上で何が足りないかアイデアや意見が飛び交い、新たな開発が行われ、2年に一度ほどのペースで新しい事業が生まれています。
個人的には、“イタンジで”事業を作って広げることで、産業改革を成し遂げたいという思いがあります。同じように「事業を作りたい」と考える人が、イタンジの理念に共感し、「イタンジで挑戦したい」と思ってもらえる環境にしたいです。組織体制が変わってきて、判断できる範囲や意思決定フローに変化があったと話しましたが、スピード感は変えずたくさんの可能性を作れるフローを構築したいです。